| メイン |
久々にショートカットの話
2017年4月26日 ゲーム話題沸騰の戦闘に関するショートカットルールが変わりました。
ちょっと解説してみましょう。
新しいルールは、こうです。
If the active player passes priority during their first main phase, the non-active player is assumed to be acting in beginning of combat unless they are affecting how or whether a beginning of combat ability triggers. However, if the non-active player takes no action, the active player has priority at the beginning of combat. Beginning of combat triggered abilities (even ones that target) may be announced after any non-active player action has resolved.
分割して考えましょう。アクティブプレイヤー=AP、相手=NAPとします。
(1)もしAPが戦闘前メインフェイズにパスをしたら
(2)NAPは、戦闘開始ステップに行動するものと見なされます
(2-1)ただし、戦闘開始時誘発能力に影響を及ぼす場合は別です。
(3)もしNAPが行動をしなかった場合、APは戦闘開始ステップで優先権を持ちます。
(4)戦闘開始時誘発は(それが対象を持つものであっても)NPの行動が解決された後に宣言することができます。
(1)もしAPが戦闘前メインフェイズにパスをしたら
これは、「戦闘いいですか」とか「メインパスします」とか「攻撃します」とか何でも良いです。新しいルールでは、戦闘について言えば、これこれという言葉を言ったらこうなるみたいなルールはなくなりました。なので、英語をしゃべる人でもそれ以外の人でも差はなくなりました。純粋にパスかどうかだけです。
(2)NAPは、戦闘開始ステップに行動するものと見なされます
AP「戦闘良いですか」
NAP「じゃあそれをタップ」・・・(*)
この(*)の行動は、戦闘開始ステップに行われたと見なす、ということです。APは「まだメインだからクリーチャー出せる!」と言えません。NAPがプレイ時に何も言わなければ、自動的に戦闘開始ステップに行動したものと見なされます。ただしNAPが何かしら意図があって、わざとメインにやりたいときは、もちろん「メインに○○します」と言うこともできて、その場合はメインフェイズのままです。
(2-1)ただし、戦闘開始時誘発能力に影響を及ぼす場合は別です。
この例は、たとえばAPが《速接会の技師》(戦闘開始時に対象のアーティファクトクリーチャーに+2/+0)と、《屑鉄場のたかり屋》(これが唯一のアーティファクトクリーチャーだとします)をコントロールしているとします。ここでAPがメインでパスしました。
もしここでNAPがどちらかのクリーチャーをバウンスもしくは除去したりした場合には、それはそもそも《速接会の技師》が誘発するかどうかとか、誘発の対象がいるかどうかとか、そういったことを変化させるので、メインフェイズにバウンスもしくは除去されたものと見なされます。
(3)もしNAPが行動をしなかった場合、APは戦闘開始ステップで優先権を持ちます。
ここは今回一番問題になっていた点です。
AP「戦闘良いですか」
NAP「はいどうぞ」
この時点で、戦闘開始ステップでAPが優先権を持っている状態になります。なので、搭乗できるし、ミシュラ土地を起動できます。
今回こういうルールになったので、非常に厳密にやれば、やりとりが1往復増えました。
AP「戦闘良いですか」(メインでパス)
NAP「はいどうぞ」(ここで戦闘開始ステップになりAPに優先権)
AP「クリーチャー指定しますいいですか」(戦闘開始ステップでパス)
NAP「ちょっと待ってそのまえに・・・」
というやりとりはあり得ます。ポリシー担当ジャッジのtobyが、「the double pass can, and technically always does, happen」といっているのは、そのためです。(つまりパスの往復が1往復分増えるのです)
あとは戦闘開始時誘発に関するもの。
(4)戦闘開始時誘発は(それが対象を持つものであっても)NPの行動が解決された後に宣言することができます。
AP「戦闘良いですか」
NAP「じゃあ・・・します」
こうなった場合、NAPは戦闘開始ステップに行動するものと見なされます。となると、APの戦闘開始時誘発の宣言タイミングは(特に対象を取るものは)厳密に言えばもう通り過ぎてしまっています。これで誘発忘れになるのおかしいですよね。なので、このような場合、NAPの行動の解決後にAPが戦闘開始時誘発を宣言すれば、それは誘発忘れにはなりません。ここはちょっとだけ気持ち悪いけど、まあしょうがないところなのかもしれないですね。
こんな感じでしょうか。疑問点などあればtwitterとかでも聞いてもらえれば。
ちょっと解説してみましょう。
新しいルールは、こうです。
If the active player passes priority during their first main phase, the non-active player is assumed to be acting in beginning of combat unless they are affecting how or whether a beginning of combat ability triggers. However, if the non-active player takes no action, the active player has priority at the beginning of combat. Beginning of combat triggered abilities (even ones that target) may be announced after any non-active player action has resolved.
分割して考えましょう。アクティブプレイヤー=AP、相手=NAPとします。
(1)もしAPが戦闘前メインフェイズにパスをしたら
(2)NAPは、戦闘開始ステップに行動するものと見なされます
(2-1)ただし、戦闘開始時誘発能力に影響を及ぼす場合は別です。
(3)もしNAPが行動をしなかった場合、APは戦闘開始ステップで優先権を持ちます。
(4)戦闘開始時誘発は(それが対象を持つものであっても)NPの行動が解決された後に宣言することができます。
(1)もしAPが戦闘前メインフェイズにパスをしたら
これは、「戦闘いいですか」とか「メインパスします」とか「攻撃します」とか何でも良いです。新しいルールでは、戦闘について言えば、これこれという言葉を言ったらこうなるみたいなルールはなくなりました。なので、英語をしゃべる人でもそれ以外の人でも差はなくなりました。純粋にパスかどうかだけです。
(2)NAPは、戦闘開始ステップに行動するものと見なされます
AP「戦闘良いですか」
NAP「じゃあそれをタップ」・・・(*)
この(*)の行動は、戦闘開始ステップに行われたと見なす、ということです。APは「まだメインだからクリーチャー出せる!」と言えません。NAPがプレイ時に何も言わなければ、自動的に戦闘開始ステップに行動したものと見なされます。ただしNAPが何かしら意図があって、わざとメインにやりたいときは、もちろん「メインに○○します」と言うこともできて、その場合はメインフェイズのままです。
(2-1)ただし、戦闘開始時誘発能力に影響を及ぼす場合は別です。
この例は、たとえばAPが《速接会の技師》(戦闘開始時に対象のアーティファクトクリーチャーに+2/+0)と、《屑鉄場のたかり屋》(これが唯一のアーティファクトクリーチャーだとします)をコントロールしているとします。ここでAPがメインでパスしました。
もしここでNAPがどちらかのクリーチャーをバウンスもしくは除去したりした場合には、それはそもそも《速接会の技師》が誘発するかどうかとか、誘発の対象がいるかどうかとか、そういったことを変化させるので、メインフェイズにバウンスもしくは除去されたものと見なされます。
(3)もしNAPが行動をしなかった場合、APは戦闘開始ステップで優先権を持ちます。
ここは今回一番問題になっていた点です。
AP「戦闘良いですか」
NAP「はいどうぞ」
この時点で、戦闘開始ステップでAPが優先権を持っている状態になります。なので、搭乗できるし、ミシュラ土地を起動できます。
今回こういうルールになったので、非常に厳密にやれば、やりとりが1往復増えました。
AP「戦闘良いですか」(メインでパス)
NAP「はいどうぞ」(ここで戦闘開始ステップになりAPに優先権)
AP「クリーチャー指定しますいいですか」(戦闘開始ステップでパス)
NAP「ちょっと待ってそのまえに・・・」
というやりとりはあり得ます。ポリシー担当ジャッジのtobyが、「the double pass can, and technically always does, happen」といっているのは、そのためです。(つまりパスの往復が1往復分増えるのです)
あとは戦闘開始時誘発に関するもの。
(4)戦闘開始時誘発は(それが対象を持つものであっても)NPの行動が解決された後に宣言することができます。
AP「戦闘良いですか」
NAP「じゃあ・・・します」
こうなった場合、NAPは戦闘開始ステップに行動するものと見なされます。となると、APの戦闘開始時誘発の宣言タイミングは(特に対象を取るものは)厳密に言えばもう通り過ぎてしまっています。これで誘発忘れになるのおかしいですよね。なので、このような場合、NAPの行動の解決後にAPが戦闘開始時誘発を宣言すれば、それは誘発忘れにはなりません。ここはちょっとだけ気持ち悪いけど、まあしょうがないところなのかもしれないですね。
こんな感じでしょうか。疑問点などあればtwitterとかでも聞いてもらえれば。
| メイン |
コメント